2005年、夏の怖い話

へっこんでいます。
数時間前に下の記事を書いたときとはかなりテンションが違います。

出来ればここで愚痴などあまり楽しくない内容は書きたくないのですが、ご勘弁。




今日、こちらで出会った日本人の友人にあって、就職の報告をしました。
年上の彼女はパリが好きで、フランスに住みたくて単身でやってきて、もう3年。
大変勇気のある、すばらしいことだと思います。あこがれてしまいます。
先輩としていろいろ助言を頂いたり、話を聞いていただいたりしていました。だから真っ先に報告したかったのです。

久しぶりに会う彼女はかわった様子もなく、はつらつとしています。
最近どうしてる?フランス語どう?
ええ、難しいです~全然進歩しません、ははは、
と、たわいのない会話。

ところが、あ、でも就職が決まりました、9月から始めます、という話をしたとたん、彼女の反応が変化し始めたのです。

「…ふーん、どこ?」 
XXXXといいます。

「え、聞いたことなーい、いいの?大企業じゃなくて?」 
あ、私、好きなことやらせてもらえて、自分のためになりそうだったらあまりブランドは気にしないので。

「フランス人と働くなんて、苦労するよー。よほどの待遇じゃなきゃ、私はいやね」

ここまできて、なんだか背筋がスーッと寒くなりました。え?

…なんか私、悪いこと言ってしまったかしら?
しばらく沈黙。いつものおいしいはずの紅茶も、あまり味がしません。というか、まずい。
もう飲めない。

何とか話を変えようと、彼女の近況を尋ねると、パリやフランス人の愚痴ばかり…
ここに書くは半略します。聞いていてなんだか疲れちゃった、というか私の主人もフランス人なのですよ。

調子を見計らってゴメンナサイ、今日は失礼しますね、お時間ありがとう。

すると、「ま、とりあえずやることできてよかったじゃない?暇そうだったモンね~」

…ええ、とりあえずがんばっています、すぐ首になっちゃうかもしれないし~
引きつっていたかもしれませんがとりあえず笑って言いました。

「そうね、ま、代わりはいくらでもいるからね~」

とりあえず、ハイ、肝に銘じておきます。と返事して、失礼します、と席を立って振り返らず帰ってきました。

帰り道、なんだか涙が出てきて、鼻水も出てきて、通行人の人に驚かれたけれど、
止まりませんでした。

7ヶ月。
この国に来て、覚悟はしていたものの言葉から始めなくてはならず、義理の父母ともうまく話が出来ない緊張。
言いたいことを伝えられないもどかしさと、言葉の壁の厚さ。
いつもボーっとのほほんの私ですが、いろいろ考えてはいるのです。
今まで持っていたものを捨てて、なーんで私こんなところにいるのかな、いまさらなにやってるんだろう。夫婦で決めたこととはいえ、もうちょっと自我を通すべきだったか??
私の仕事は?キャリアは?これからどうする?
このままどこにも進めないのでは? と、あせりの中で自問自答を繰り返しつつ学校と家を往復した日々。

確かに眼に見えて実りのあることは出来なかったかもしれない。でもソレだけが全てではない。
新しい言語も少しは話せるようになったし、1から始めることになってあせりの中で人間的に成長した。いろいろなことを学んだ。いろいろな人に出会って、人間キャリアだけではないし、私にとっては家庭も大切、という自分の人生や価値観の見直しにもなった。
始めた就職活動だって、ほぼ毎日1回は落ち込みそうになった。
7ヶ月間、決して暇ではなかった。

そういえば確かに前から彼女に「MIMIはだんながフランス人だから、いろいろ楽じゃない?いいねえ。」
とよく言われていました。

私は役所、銀行の手続きや仕事探しなど、出来る限りのことは自分でやることにしています。何時何が起こるかわからないし、自分のためには自分でやることが一番よいと思うので。

しかし確かに主人は私のへタッピなフランス語を毎日聞いてくれる(これ、仕事で疲れているときとかかなり辛いと思うの)し、細かいことなどは助けてもらっているので「うん、もっともだ。感謝せねば。」と解釈していました。

でももしかしたら、彼女は口にせずとも、ものすごい苦労をしていたのかもしれない。そうとは知らず、他愛のない言動で、いままで私も彼女を傷つけていたのかも?それが爆発してしまったのかも。

昔東京のオフィスに移ったばかりのとき、数人の先輩に、
「MIMI、ここはアメリカじゃないんだから、日本人に対しては言動に気をつけなさい」
とよく注意されました。
その言葉が今日、ふと頭に浮かびました。

なんだか自己嫌悪と怒りで頭が混乱。今日は早く寝ます。
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by micro_mimi | 2005-07-27 02:18 | つぶやき  

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