フランスは母の日、ちょっと私事もまじえて…

c0032799_5443283.jpgお花を生けるのが好きです。
うられているお花も勿論素敵だけれど、野の花に惹かれてしまうのは、
母方の血筋でしょうか。




今はなき祖母は野の花を心から愛していました。お庭には山から抜いてきた野草がひっそりと育っていましたし、いつもゆっくり歩く人で、急に道端にしゃがみ込んでは蓮華や野菊、タンポポやリンドウなどを丁寧に摘みました。そうしてなんでもないガラスの空き瓶などにさし、さりげなくお水周りや水打ちしたばかりの玄関脇などにおいておくのです。
母も花を家に欠かすことはありません。彼女は「鉢植えはすぐにからしてしまう」といって、もっぱら切花専門ですが。

私もずっと田舎育ちでしたので、原っぱや林などに行って野の花を見ると今でも心からほっとします。

18のとき青い脳みそでそれなりに一生懸命考え、実家を後にしてアメリカの大学に進学、卒業してニューヨークの会社に就職するまで田舎で学生生活を送りました。
留学生のコースや英文科、コミュニケーション科など文科系学部には同じように外国から学びにきている生徒がいたようですが、私のいた学部には外国人はあまりおらず、女学生も少なかった上、なれない言葉でよくしゃべるアメリカ人の学生とやりあうのはまあそれなりに噛み応えがある作業で、疲れると構内の片隅に咲いている野草を取っては部屋や研究室にいけたりして心の平静を取り戻したものでした。 それを目撃した友人や教授たちには「MIMIは雑草でイケバナをする」など言われましたが(笑)、おかげで充実した学生生活を送らせて頂きました。
卒業するとニューヨークに就職し、初の都会生活が始まったわけですが、疲れるといつも公園や郊外に行って無意識に野の花を探していました。
東京のオフィスに移動後、都会生活にも漸く慣れ始め、結婚を決心し、さてこれから親孝行かしら?というときにこうしてパリに住居を移す次第となったのですが、ふとするとやはり郊外に足が向いてしまうようですね。
ヨーロッパでは大都市でも公園が多く、しかもちょっと足を伸ばせばすっかり田舎で自然が一杯。私にとってはうれしい限りです。

さて、今日はフランスでは母の日。ヴァンセンヌまで足を伸ばし、祖母や母を思いながら自然の中にひっそりと咲いている野草を持ち帰ってきました。枕元にいけてしばらくさわやかな朝を迎えられそうです。
お母さん、いつも大切なことを教えてくれて、ありがとう。
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by micro_mimi | 2005-05-30 05:48  

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